幽栖録

極私的備忘録

2012-01-01から1年間の記事一覧

 その後、読んだ本

『同日同刻』山田風太郎 ちくま文庫 山田風太郎が、いろいろな人の書いた昭和16年12月8日、昭和20年8月1〜15日の記録(自伝、手記その他)に基づき、その期間を再現したもの、と言えるかな。8月6日から15日の「日本の歴史における空前の酸鼻なる10日間」の描…

その後、読んだ本

『日本の歴史を読みなおす(全)』網野善彦 ちくま文庫 十四世紀の南北朝動乱期を境として、日本社会には、大きな構造変化とでも言うべきことが起こったとして、いくつかのテーマについて語る。網野史観、好きだな。 『自転車で遠くへ行きたい。』米津一成 …

 その後、読んだ本

『限界集落の真実』山下祐介 ちくま新書 「限界集落」に対する我々(都会に住んでいる人たちや行政関係者)の思い込みによる施策ではなく、現実に即した施策が必要だ、との主張だ。関わっている人にとってはあたりまえのことでも、部外者には全く見えていな…

 その後、読んだ本

『新約思想の構造』八木誠一 岩波書店 パウロ、ヨハネの神学を理解するための一助となる。 もっとも第三章記号化の章は、上っ面を追いかけただけなんだけどね。興味本位で聖書を読んでいるだけなんで、その程度で許してもらおう。親鸞との共通点は、明確に言…

 その後、読んだ本

『わたしの名は赤(上・下)』オルハン・パムク ハヤカワepi文庫 イスタンブールが舞台のミステリのようだ、というだけの理由で読みはじめたのだが、途中で著者のことをググってみたらトルコのノーベル賞作家だった。東と西、滅び行く、消えてゆくことが予感…

 その後、読んだ本

『銃・病原菌・鉄』ジャレド・ダイアモンド 草思社文庫 なるほど、これは面白かった。東西方向への知識・技術の伝播と南北方向への伝播の違い。大陸による、動植物の生態の違い=栽培可能な穀物、家畜化可能な動物の存在の違い、などなど、言われてみれば「…

 その後、読んだ本

『仏教、本当の教え - インド、中国、日本の理解と誤解』植木雅俊 中公新書 先に読んだ呉智栄の本ともちょっと関係するかな。要するに釈迦の唱えた初期仏教と、現在の日本仏教とは多くの点で異なっている。(もし仏教にキリスト教のような?正統"というものが…

 その後、読んだ本

『情報の呼吸法』津田大介 朝日出版社 カバーに「発信しなければ、得るものはない。」とある(第二章のタイトル)。タイトルを英語で「Breathing Information For Action」と訳している。 この2点が、著者の語りたいことのすべてであり、そして僕は「津田っ…

 その後、読んだ本

『ラーメンと愛国』速水健朗 講談社現代新書 ラーメンの変化から切りとった日本社会の戦後史、というところか。面白く上手くまとまってはいる。 『増補 失敗の愛国心』鈴木邦男 よりみちパン!セ 実に正直な自伝的記録で、良い(もっとも、終わりの方で「そ…

 最近みた写真展

『湘南漁業』松原省吾写真展 シリウス 『今は昔 里山小径』張替孝枝写真展 富士フォトギャラリー

 その後、読んだ本

『死刑絶対肯定論』美達大和 新潮新書 死刑存廃の論点というのは、結局、冤罪の可能性、”服役”を更生させるものと考えるのか、罪に対する責任をとらせるものと考えるのか、国家が目指すべき正義とは何か、という点に尽きるだろう。著者の立場は、責任を取ら…

 その後、読んだ本

『50歳をこえても30代に見える生き方』南雲吉則 講談社+α新書 (内臓脂肪があるならば)一日一食、一汁一菜で暮らす。午後10時から午前2時の間に睡眠時間を確保する。丸ごと食べる。 『つぎはぎ仏教入門』呉智栄 筑摩書房 なるほど、"つぎはぎ"である。残念…

 ヒミズ 

これは結局ラストだろう。実にベタになってしまっているのだが、しかしそれしかなかった、ということなんだろうな。

 〜百栄のひとりあそび〜 道楽亭

時そば なんでこれをやったのかな? 天使と悪魔 おなじみ 仲入り 疝気の虫 僕は初めてかな。 三丁目あたりで一杯飲んで、とも思ったが寒すぎるのでそのまま帰宅。

 その後、読んだ本

『さらば雑司ヶ谷』樋口毅宏 新潮文庫 "自称、日本のタランティーノ!"との著者サイン入り本。なるほど、目指したところは良くわかる。地元?のよしみで続編も読むかも。 『陽だまりの彼女』越谷オサム 新潮文庫 これは好き嫌いが分かれるかな。僕は好きだけ…

 落語教育委員会 なかのzero小ホール

コント 携帯を切りましょう 春風亭ぴっかり (吸血)こうもり(の恩返し) 柳家喜多八 夢の酒(向島へ用足しに、、、) 仲入り 柳家喬太郎 同棲したい(息子の就職を機に、別れ話をもち出す) 三遊亭歌武蔵 壺算(甕を買いに、) 鍋屋横丁近くの店で、ガツポ…

 新春浅草歌舞伎  浅草公会堂

お年玉<年始ご挨拶> (誰だったっけ?) 南総里見八犬伝 曲亭馬琴:原作 石川耕士:脚本・演出 富山山中の場 大塚村庄屋蟇六内の場 円塚山の場 以前観た場と違ったかな。 廓文章 吉田屋 店継いだら絶対つぶしそうな若旦那、好演。 "天健"へ、掻揚丼、おわ…

 その後、読んだ本

『歴史でたどる領土問題の真実』保坂正康 朝日新書 明治初期の日本の領土の確定をめぐる話、領土拡張主義の顛末、現在の領土問題の歴史的経緯と論点の整理、というところか。もう一つ、アメリカの思惑=わざと対立点を残しておく。 『レッドゾーン』真山仁 …

 機内で見た映画

『猿の惑星 創世記』 これは期待通りの内容というか、、、。 『探偵はBARにいる』監督:橋下一、 出演:大泉洋(って知らなかったけど、名前)、小雪、カルメン・マキ これは期待以上に面白かった。しかし、どこかちょっと甘いんだな。もっとすごいハードボ…

 その後、読んだ本

『公共哲学』マイケル・サンデル ちくま学芸文庫 マイケル・サンデルの考え方が良くわかる。リベラルの理屈を突き詰めても、他人への思いやり、という思想は出てこないではないか、と批判しているわけだが。個を尊重することと、ある集団を尊重することを対…

 2011年の読書メーター

読んだ本の数:83冊読んだページ数:22359ページナイス:1ナイス感想・レビュー:1件月間平均冊数:6.9冊月間平均ページ:1863ページ こうやって並べてみると、あまりたいした本は読んでないって感じだな。 なぜ日本人は世界の中で死刑を是とするのか―変わり…

 2011年

Jazz系 6回(「宝船」含め) 東京ジャズ、向井滋春with里見紀子、沼袋氷川神社などなど。札幌でも行ったな。(2010年4回) クラシック系 3回 紀尾井2回、横浜チェロ(2010年2回) eventというか 大相撲、東京ダービー、どちらもまた行きたいね。 落語・寄席 …

 2011年にみた映画

機内で見たものを含めて12本。『ソーシャルネットワーク』『カルメン3D』『大鹿村騒動記』『奇跡』『監督失格』あたりかな。印象に残ったのは。『東京公園』も微妙に良かったな。(2010年も12本程度のようだ)

 2011年に読んだ本

数えたら、一部、雑誌みたいなものも含めて82冊だった。1週間に1.5冊の割合である。こんなものかな。2冊くらいは読みたいものだが。(2010年は71冊)2012年前半は、冊数よりも中身の濃いヤツという方針になりそうだが。

 神保・宮台で取り上げた映画

『恋の罪』監督:園子温 笑える、しかし深刻でムチャクチャナ作品らしい。 『毎日かあさん』監督: 小泉今日子をほめてるな。 『マイ・バック・ページ』 これは、僕は観ているんだが、記録してなかったみたいだな。しかし「初めのウサギのエピソードが川本三…

 メモ

『悪魔の手紙』C.S.ルイス これは英文で読もう。『ナルニア国』も読むか。単純なキリスト教二元論という気がしないでもないのだが、英語の勉強には良いかな。

 その後、読んだ本

『生命を捉えなおす 生きている状態とは何か』清水博 中公新書 キーワードは「動的協力性」「散逸構造」「関係子」かな。個々は自由にふるまっている(ゆらぎ)が、それがある程度まとまると自ずと秩序が生れる、というのが生命現象の本質的な部分としてある…