幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『同日同刻』山田風太郎 ちくま文庫
山田風太郎が、いろいろな人の書いた昭和16年12月8日、昭和20年8月1〜15日の記録(自伝、手記その他)に基づき、その期間を再現したもの、と言えるかな。8月6日から15日の「日本の歴史における空前の酸鼻なる10日間」の描写は、なんとも。
『ミレニアム1』(上・下)スティーグ・ラーソン ハヤカワミステリ文庫
なるほど面白い。
『世界史』(上・下)W.H.マクニール 中公文庫
文明の伝播を中心に世界史をまとめた物語。先に読んだ『銃・細菌・鉄』を思い出しつつ読んだ。結局、中国(清)とオスマントルコ帝国は、統治がうまく行過ぎてその成功体験が忘れられなくて改革が必要なときになってもそれが出来なかった、という理解でよいのか。今の日本のように。(まあ非常に遅々とではあるが変化は起きてはいるのだが、、、間に合わないだろうなぁ)
『日本破綻を防ぐ2つのプラン』小黒一正、小林慶一郎 日経プレミアシリーズ
う〜む。なかなか微妙である。著者の発想は財務省的と言ってよいのか?