幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『ラーメンと愛国』速水健朗 講談社現代新書
ラーメンの変化から切りとった日本社会の戦後史、というところか。面白く上手くまとまってはいる。
『増補 失敗の愛国心鈴木邦男 よりみちパン!セ
実に正直な自伝的記録で、良い(もっとも、終わりの方で「そういえば今思い出したけど、、、」てな感じで書かれてますが、ホンマかいな、とは思いますが)。私としては、国=故郷と捉えたいな。
『植草仁一の勉強』大谷能生 本の雑誌社
著者を知らなかったが1972年生まれだ。引用が豊富で、それが僕に当時の雰囲気を思い出させて良い。(印税を)全部使っちゃいましょう、というのも良い。
『アフリカ 資本主義最後のフロンティア』「NHKスペシャル」取材班 新潮新書
書き手は、アフリカの将来に対して楽観的に見えるのだが、、、、。はたしてどうだろうか?と思ってしまうところもある。
『日本人はなぜ株で損をするのか』藤原敬之 文春新書
これは参考になる。 同時にタイトルの答え「『今』に最高の価値を置く日本人」はそもそも投資に向いていない、というのもまったく納得。「投資に最も大事なのは『将来』というビジョンを持つこと」であるにもかかわらず、そのビジョンよりも「今」を大事にする(多くの)日本人、というのは昨今の原発問題を言っているようである。社会として、これから先、原発への投資を続けて、本当に全うなリターンを得られるのか?いくつかの先進国はそれが無いと判断したのだろう。