幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『生きるための経済学』安富歩 NHKブックス
「選択の自由からの脱却」という副題がちょっと意外感があって手に取った。途上国で仕事をしていると、やはりある程度の選択の自由度=経済的発展はあったほうが良いよな、というのが素朴な感想である。しかし「選択の自由」という言葉にだまされてはいけない、ということも十分に意識する必要はある。私自身は、幸い著者のようなトラウマ?無く成長できたのは両親に感謝すべきか。子供たちにもそのように接することが出来たと思っているのだが、これはどうかな。 ・主流の経済学をちょっとでもかじれば、それが人間の行動を恐ろしく単純化した仮定の上に成り立っているというのはわかる。しかし、その仮定で、いくつかの事象がうまく説明できるように見えることもあるんだな。まあ、そこが問題なわけだが。