幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『朝は死んでいた』梶山季之 ポケット文春
1962年初版。千駄ヶ谷が、いわゆる連れ込み旅館で有名だったのはいつごろまでだろうか? 当たり前の話だが、全体に昭和の感じでよい。古書店で105円。梶山季之、いろいろと読んでみるか。
『Jポップの作詞術』石原千秋 生活人新書
高校生(受験生)を相手に書かれたものだが、高校生には難しすぎないかい?というのが率直な印象だな(こちらのレベルの問題か?)。 しかし、言語とは何か、解釈するとはどういうことか、から現代思想の入り口の入り口、芸術について、フェミニズムなどなど、これらの話題に反応する読者(高校生)は必ずいるな。著者もそれを信じて書いているのだろう、もちろん。「あとがき」を読むと、著者はけっこうこれに思い入れがあったようだ。
北野武を「二流」と決め付けているのも良い、と一言書いておこう。僕は、「ソナチネ」好きだけどね(おそらくあれ一作でヨーロッパで評価されているんだろうと思う)。