幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『ヒマラヤの花嫁』平尾和雄 中公文庫
1970年代前半、ヒマラヤのふもとのタトパニというところでネパール人の女性と結婚し、現地で旅人のための宿を経営していた20代の著者の物語。日本人の若者が、インド、ネパールあたりへ出始めたころだろうか。ググってみると、スルジェデビという妻となった女性はすでに亡くなってしまったが、著者はまだ健在のようである。今、タトパニは、今もヒマラヤトレッキングのベースのようだ。
『薔薇の咲く道』梶山季之 角川文庫
1967年10月から翌年9月まで「婦人生活」という雑誌に連載された作品。一言でいえば「団地妻のよろめき」ドラマだが、まあそれだけでも昭和感たっぷり。当時の団地に住む、そこそこの企業に勤める旦那を持つ主婦の妄想を刺激する物語だったのかな。



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