「昭和天皇伝説 たった一人のたたかい」松本健一 朝日文庫
昭和天皇が近衛の手記を読んで言ったとされる『どうも近衛は自分にだけ都合のよいことをいっているね』という言葉は、結局のところおそらくそのまま彼(昭和天皇)自身の言説(独白録その他)を聞くときに我々が思うことであるような気がする。
「テロリストの口座」(上・下)クリストファー・ライク ランダムハウス講談社文庫
「薔薇窓」帚木蓬生 新潮文庫
ミステリとしては、特別に意外性のある結末でも無い(むしろ予想通り)。しかし、この坦坦と進む物語が良い。