幽栖録

極私的備忘録

その後、読んだ本

『美しい夏の行方 イタリア、シチリアの旅』辻邦夫 中公文庫

1980年代後半の紀行。バブルと言われる時代、(60年代から続く)古いものを壊して新しくすることが当たり前のように行われていた時代かな。もちろん古いものを大事にしようという動きはあって、著者はそちら。今は一回りして、古い(歴史ある)街並みを残そう(再生しよう)とか、日本橋上の高速を地下化しようとかね、そういう時代になってきている。どうも著者の書きぶりが60年代の雰囲気なんだな、古いと思ってしまう。