幽栖録

極私的備忘録

 ザ・ヘイトスピーチ論争 ―健全なナショナリズムはいかにして可能か ネイキッドロフト

前田 朗(東京造形大学教授)
木村三浩一水会代表)
*パネリスト
岡田 充(共同通信客員論説委員
鈴木邦男(元一水会顧問、作家、評論家)
野間易通(C.R.A.C)
山口祐二郎(全憂会議、憂国我道会、男組)
名前だけは聞いたことがあった野間易通というひとの言説を直接聞きたかったというのが行った一つの理由かな。 鈴木邦夫の話した新井将敬に関するエピソードが、ちょっと考えさせた。(新井)「鈴木さんは日本人になろうとしたことはありますか?」、(鈴木)「・・・」、(新井)「僕は毎日日本人になろうと努力している」(だったかな?まあそういう意味のこと)。例えば日本国籍を取った中国人にあったことがあるけれど、彼らはそんなことはこれっぽちも考えていなかった。単に中国籍よりも日本国籍のほうが便利だから取ったんじゃないのという感じである。私もまた何らかの事情で日本を離れ、他国に住むことになったとしてその国の国籍を取った方が便利(で取れる)という状況になったとすればそうするだろうな。日本人であることを捨てるわけだが、そこでその国の国民になろうと努力することはないだろう。むしろその国で、日本から持って行った「日本文学全集」だの「日本の歴史」だの古典芸能に関する書物だのを読みまくるだろうな。それが私にとっては「日本人である」ということであるような気がする。