幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『二流小説家』デイヴィッド・ゴードン ハヤカワ・ポケミス
間に挟まれている短編は、本筋には直接には関係ないようだ。関係していたら、ミステリとして大傑作だったが。普通に面白い小説。
『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』ランス・アームストロング 講談社文庫
超人的というか、天賦の強靭さを持った肉体というか、もちろんそれにさらにトレーニングを積んだという本人の努力もあるのだが。手術(成功)後の、精神的な揺れが描かれていて、なるほどそうなんだろうなと思う。
『夜の分水嶺志水辰夫 徳間文庫
スピルバーグの「激突」を思い出したな。全編、追っかけ(逃げ)である。
『きみ去りしのち』志水辰夫 光文社文庫
相変わらず主人公(男の子)が情けない。
『きのうの空』志水辰夫 新潮文庫
情けない男は、志水辰夫そのものなんだろうな。
『塩原多助一代記』三遊亭円朝 岩波文庫
ムチャクチャな話だが、それなりに完結していて面白い。(いや、完結はしていないのか。)