幽栖録

極私的備忘録

十二月大歌舞伎 幕見席二本 歌舞伎座

松岡 亮 脚本
藤間勘十郎 演出・振付
超歌舞伎 Powered by NTT
今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら
中村獅童初音ミク宙乗り相勤め申し候

佐藤四郎兵衛忠信   獅童
美玖姫        初音ミク
蝶の精        種之助
陽櫻丸/狐の精    小川陽喜
夏櫻丸        小川夏幹(初お目見得、獅童次男)
初音の前       蝶紫
青龍の精       國矢
頭取         青虎
神女舞鶴姫      七之助
朱雀の尊       勘九郎

ついに“超歌舞伎”が歌舞伎座に初降臨!(こちらより)
 神木である千本桜の咲き誇る神代の時代、この世を闇に落とさんと企む青龍の精の襲撃を受け、桜はその花を散らし、世界は闇に包まれ、神木を守護なす白狐や美玖姫はその難を数多の犠牲を伴って逃げ延びます――。時は移り。枯れ果てた千本桜の周りで寂しく舞う蝶々は、記憶を失い逃げ延びた美玖姫の仮の姿。そこへ、白狐が転生した姿である佐藤忠信が現れます。神代の時代の記憶を残す忠信は、美玖姫に駆け寄りますが…。
 歌舞伎の名作『義経千本桜』と、バーチャル・シンガー初音ミクの代表曲である「千本桜」の世界観に着想を得て書き下ろされた本作は、超歌舞伎の初演である「ニコニコ超会議2016」で上演された記念碑的な作品です。古典歌舞伎とNTTの技術を始めとした最新のテクノロジーが融合した超歌舞伎はこれまで各地の劇場で上演を重ね、進化を遂げてきました。超歌舞伎が生み出す舞台と客席の一体感をお楽しみください。

まぁ、こういうのは少年漫画的転回にならざるを得ないのかな。七之助はちょっとだけ。

(二本目)

赤穂義士外伝 俵星玄蕃」より
竹柴潤一 脚本
西森英行 演出
俵星玄蕃(たわらぼしげんば)
俵星玄蕃          松緑
当り屋十助実は杉野十平次  坂東亀蔵
大石主税          左近
中村藤馬          青虎
村松三太夫         吉之丞
三村次郎左衛門       橘太郎
前原伊助          松江
吉田忠左衛門        権十郎

十二月、忠臣蔵がらみを観たかった。(市馬の)唄でしか知らなかったので、ようやく話の詳細・全貌?を知る。

槍の名手・俵星玄蕃赤穂義士の心の交流(これもこちらより)
 時は元禄15年12月13日、江戸横網町にある槍の名手・俵星玄蕃の道場。今日も大好物の酒を飲みひと休みしている玄蕃のもとへ、玄蕃が贔屓にする夜鳴きそば屋の十助が訪ねて来ます。二人で酒を酌み交わすうち、赤穂義士の討入りが噂される吉良邸に用心棒の仕官を誘われていることを話す玄蕃。実は十助は、そば屋に身をやつして吉良邸の動向を探る赤穂義士の一人、杉野十平次で…。
 「忠臣蔵」を始め、人々に愛されてきた赤穂義士の物語。義士たちが素性を隠し、虎視眈々と吉良邸討入りの準備を進めるなかで登場する槍の名手・俵星玄蕃は、講談や浪曲でも有名です。討入り前夜と当日、十平次との心の交流を通じて、義に生きる勇ましい玄蕃の姿が描かれます。人間国宝の講談師・神田松鯉の脚本協力、昨年好評を博した『荒川十太夫』のスタッフにより、胸に響く歌舞伎の新たな舞台が誕生します。

 

この後、下北沢へ。