幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『それから』夏目漱石 角川文庫
何回目かな、読んだの。 中盤から後半にかけての盛り上がりが良い。 しかし、主人公は、(親の金で暮らしながら、ポテトより文化、みたいなことを言っているのが)ただの馬鹿じゃないか? と言えなくも無い。 (高等遊民?の真面目に生活を考える話) 角川のこの表紙(わたせせいぞう?)は嫌いだ。
『門』夏目漱石 岩波文庫
こちらも同じようなスタイルをとろうとしたようだが、中盤からの盛り上がりにいまひとつ欠ける。 結局、鎌倉で何も得られなかった、というところから後が余り印象に残らない。
やはり『三四郎』が一番出来がよく面白い。
『雨の影』バリー・アイスラー  ヴィレッジブックス
シリーズ第2作。舞台は日本、東京、大阪など。
『雨の掟』バリー・アイスラー  ヴィレッジブックス
シリーズ第4作。舞台はマニラ、バンコク、香港など。
シリーズの第5作以降が翻訳されていないところを見ると、売れ行きはもう一つだったのかな。
『新しい「教育格差」』増田ユリヤ 講談社現代新書
ルポというかレポートというか。教育問題というのはいろんな要素が絡み合っていそうで、ちょっと難しい。結局、自分にとっては、自分はどのように子育てをするのか、ということになってしまう。
天皇制批判の常識』 小谷野敦 羊泉社新書
小谷野敦の本はもういいかな、という気もしているんたが、それなりに面白いところもあるんで読んでしまう。 まあ、彼の原理主義的な部分がいろいろな意味で勉強になる。 しかし、イラン革命、ホメイニが亡命した、とかなんとか書いてあるのは明らかに大間違いで、これは彼が書きなぐりという感じで原稿を書き進めていたのか、と思わせる。
『結果を求めない生き方』上杉隆 アスコム
これはだいぶ前に読了していた。なかなかすごい父親である。