幽栖録

極私的備忘録

 奪われる日本 関岡英之 講談社現代新書

真の国益=国民益のために反米的な言辞となるのはわかるんだが、最後の方に唐突に万世一系イデオロギーが出てくるのがわからない。小泉・竹中が、日本人の誇りを失ったから米国の要求を丸呑みにして日本を売るかのようなことをしているので、天皇万世一系を信じて誇りを取り戻せば、そんなことはなくなるだろうとでも言いたいのだろうか? 問題は、彼らをはじめとする一部の人たちが、それこそが「日本」のためだと信じて行っている(善意に解釈してあげて)ということなんじゃないのか。とすれば、なぜそう信じることが出来るのか。そこんとこをはっきりさせたほうが良いんじゃないの。(それとも、ある種の作戦かしらん?)