幽栖録

極私的備忘録

 小津安二郎

・「出来ごころ」喜八が、かあやんの店に紹介した若い女に惚れる。しかし、女は喜八の弟分次郎に気がある。富坊の腹痛。
・「母を恋わずや」両家のマザコン兄弟の物語。兄は養子で拗ねる。
・「浮草物語」喜八一座の物語。昔の女がいる町で興行をする。今の女が妬いて、息子(昔の女に産ませた子)を一座の若い女優に誘惑させるなどする。
・「東京の宿」喜八と子供二人の職探し行。知り合った母娘。昔馴染みの飯屋。
・「晩春」北鎌倉。ちょっとファザコン原節子を結婚させるため父親(笠智衆)は再婚話をでっち上げる。京都の宿のシーンだけ覚えていた。
・「麦秋」北鎌倉。笠智衆淡島千景が夫婦。原節子笠智衆の妹。杉村春子母親。妹(原節子)の結婚を心配する家族。最後は子持ちの男やもめと結婚。
・「お茶漬けの味」良家の娘(木暮美千代)を嫁にもらった男(佐分利信)。木暮美千代は佐分利信を馬鹿にしている。最後には心を改める。
・「早春」岸恵子が夫婦仲もうひとつだった既婚の池辺良を誘惑。最後は池辺良まっとうになる。どうも全体に暗い。
ここ数日に見たばかりなのに、ろくにストーリーもシーンも覚えてないな。喜八物というのがなかなか面白い。「晩春」以降は昭和20年代
・「東京暮色」なんとも暗い話。同時代の日活社会派青春物を意識したんだろうか?(もう少し後か、日活は)