幽栖録

極私的備忘録

 小泉首相が涙した

と新聞記事にあった。忠臣蔵(歌舞伎)を観てのことらしい。
戦後GHQが歌舞伎を上演禁止にしようとして、結局、やらなかったと言う話を聴いたことがある。忠臣蔵をTVや映画では何回か観ながら、しかしたいして面白い話しでもないのに、と思っていたのだが、これが歌舞伎で観た時には全く印象が違って、ほんとに涙出そうになったな。観ていて、「男には命を賭けなければならない時がある、女房を質に入れてでも。」と思わせるのである。それは結局男の見栄である。だが、人生、見栄張ることに意義があるんじゃないのか、と思っちゃうんだな。危険だな。しかし魅力的である。(この魅力の源泉は何か?)