幽栖録

極私的備忘録

その後、読んだ本

『思い出せない脳』澤田誠 講談社現代新書

第1章 神経細胞を減らさないように、健康的な生活習慣を身につける。

神経細胞が華麗で死ぬ主な原因は、血流不足。

・血管の健康を保ち、適度な運動をし、質の良い睡眠をとる。

第2章 好奇心を持ち、心を動かしながら日々を過ごす。

・無意識でいつもの動作を繰り返しているだけではダメ。

第3章 質の良い睡眠をとる。

・眠っている間に脳内は片付き、記憶力は良くなる。

第4章 どうしても思い出せないときは、思い出すのをやめてみる。

・周辺抑制を解く。

・覚えるための努力と工夫は必要。

第5章 どうしても忘れたくない記憶は、定期的に思い出す。

・記憶は変容する

・辛い出来事を自分なりに分析して教訓を、あとは考えないようにして忘れる。

第6章 まとめ

・人との交流は脳の複数の部位を活性化させる。

・情動が動けば、より強く記憶に残る。

『ソーシャルジャスティス』内田舞 文春新書

いくつかのねじれた論理

1)Whataboutism(そういうあなたはどうなのよ?論法)

本来の論点である自身の問題点に関する議論を避ける。

2)Strawman Strategy(藁人形法、かかし術)

相手の論点とは違うダミー(かかし)のような論点を作り出す(そして、そこを攻撃する)。

「そんなことは言っていないのに、、、」全く本人の主張と違うことについて「かかし」が作られ、それが攻撃される。

3)Gaslighting(悪いのは被害者?)

被害者に「実は自分が悪いのではないか」と思わせる心理的操作法

「それはあなたの感じ方が間違っている(センシティブすぎる、あなたの心が弱い、とか)」

自分が行ったいじめや虐待の責任は取らず、相手の「弱さ」に全ての責任を押し付ける。

4)Ad Hominen(人格を否定することで、その人の意見を否定する)

容姿・肩書などを含めた人格を攻撃することで、相手の発言の信頼性を失わせようとする。

5)Middle Ground Fallacy(両極論の中間が正しいわけではない)

中道の誤謬。あいだをとること、相対的視点が正しいわけではない。

6)Appeal to Popularity / Bandwagon(多数決で正誤は決まらない)+Hasty Generalization(一つの例が全体を代表するわけではない)

「ほら、こんなに多くの人がこう言ってる」

一つの例の成功で、それをすべてに適用できるとする、あるいは一つの失敗で、それをまったくやらないと決めてしまう。

ディズニーの対処方法。消してしまうのではなく、考えることをそくす。

『「戦前」の正体』辻田真佐憲 講談社現代新書

神武天皇と神功(じんぐう)皇后。ネタがベタに。