幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『不死身の特攻兵』鴻上尚史 講談社現代新書
第4章特攻の実像、が説得力ある書きぶり。「命令した側」と「命令を受けた側」を峻別しなければいけない。特攻攻撃を批判すると、おそらく今でも出てくるだろう「彼らの純粋さを冒涜するのか!}」的な(=「命令した側」への批判と「命令を受けた側」の行為を混同した)反論。「命令した側」が意図的にか無意識的にか犯している誤謬=「命令した側」が(命令を受けた)特攻隊員と同じ場所に立っているふりをしている言説。結局、これらは「「命令した側」への批判を(命令を受けた)特攻隊員への批判へとすり替えることでなくそう」としているものでしかない。





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