幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『謎の古代遺跡を歩く』服部研二 中公文庫
著者31歳の時の、1979年から80年にかけての、イギリス〜アメリカ(ソルトレイクシティ)〜中米〜フランス(パリ)〜イタリア〜ギリシャ〜エジプト〜パキスタンからバンコクマニラを経由して日本、という旅の記録。イギリスのストーンサークル、中米のピラミッド、イタリアのローマ遺跡、ギリシアアテネクレタ島等の遺跡、ギザのピラミッド、パキスタンインダス文明などなど。どういう立場での旅だったのだろうか。ただの貧乏旅行というわけでもないのかな。しかし、夜行列車と夜行バスを乗り継いでという、若くなきゃできない旅だな。本をけっこうたくさん読んでいるようで面白い。先の、大岡昇平犬養道子などと比べると、もう日本がそれなりにというか、ある面では欧米よりも豊かになっている時代の旅で、なんというか感慨がある。