幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『気違い部落周游紀行』きだみのる 冨山房百科文庫
1945年前後の八王子郊外の村の様子が描かれる。読書メーターの感想では、今の日本とあまり変わらない、という感じのコメントが結構あるのでびっくりした。今の八王子郊外でもまだこれか?(いや、そうは思えない)
秋葉原事件 加藤智大の軌跡中島岳志 朝日文庫
文字通り彼の軌跡が記録されている。非常に面白く読んだ。どうしても(ある特殊な)原因を見つけたくなってしまうんだが、結局、この場合は母親の教育態度がすべてという風に思ってしまう。
ある感想文に「期間工としてあちこちの職場できちんと友人を作ってる。派遣切りの中で認められて契約更新されるだけの実力もある。ネットでスレ立てて管理していく能力もある。ーーだからこそ孤独に耐えられなかったんじゃないか?」というのがあってなるほどと思った。
『心を奮い立たせる『仁義なき戦い』の名セリフ』山平重樹 双葉新書
もっと「セリフ」がたくさん紹介されているのかと思ったがそうでもなかった。やはりオリジナルが観たくなるな。