幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『生きる技法』安富歩 青灯社
安富先生、いろいろと生き難い人生をおくってきたようである。
『ハーバード白熱日本史教室』北川智子 新潮新書
こちらは、なんか実に天真爛漫? と言ったら著者が怒りそうだが。相当勉強しているのは確か。しかし日本の本流の歴史学者は、ちょっと文句を言いたくなるだろうな、おれの論文も読め、とか。
『私が見たと蠅は言う』エリザベス・フェラーズ ハヤカワ・ポケミス
いかにも英国ミステリ、と言う雰囲気がある。
『天啓の器』笠井潔 創元推理文庫
これは面白い。もっとも、作品としてうまくまとまっていたかと言うと、どうだろうか。首切り死体だけで一つ掌編が出来そうだが。時系列を前後させたり、入れ子構造にしたりみたいな叙述方法はけっこうありそうだけど、一応うまくまとめてたと言うべきかな。最後の"あとがき"(だっけ?)部分、危うく読まずに終えるとこだったが。