幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

重信房子がいた時代』由井りょう子 状況新書
好きだなぁ、こういうの。 戦後の一時期というのは、私にとっての「逝きし世の面影」みたいなところがあるな。 重信房子の親父が良い。で、こういう日本人も数多く居るんだろうな。全体から見れば少数派なんだろうが。
『旅好きオヤジの自転車巡礼記小林健一 ?篳幻?
なんか、まんまのタイトルですが。 スペイン、サンチャゴへの巡礼というのは、やてみたいね。
『日本の1/2革命』池上彰 佐藤賢一 集英社新書
池上彰が1968年を「(1/2)革命」と呼ぶのはちょっと解せないな。世代的な思い入れでしょうか。「民主党革命」も先が見えない、東北大震災、福島原発爆発も先が見えないなあ。僕が余り気がついていないだけかも、という気はする。放射の問題なども今後じわじわと日本社会の変革に影響を与えてくるんだろうな。
『日本経済が何をやってもダメな本当の理由』櫨浩一 日本経済新聞出版社
日本経済の低迷に対する「長期的に持続可能な解決策は、日本経済を内需主導型に転換させるという戦略だけ」(はじめに)という著者の主張を懇切丁寧に解説したもの、と言えるかな。 現在の政策は、日本経済の成長=GDPの増加=生産性向上による生産力の強化みたいなものになっている。既存の日本企業に日本国内でがんばってもらって、見たいな発想がもうだめなんだろうな。経済的な側面から見れば、「人々の生活を豊かにするのは消費である」わけで、生産や所得がいくらあっても(GDPが世界三位だといっても)それが日本人の生活のために使われていなければ、豊かさは実感できない。しかし、介護、福祉といったサービス分野での人件費の上昇というのは今後起こってくるのかな? それを起こすためには、民間の参入によるサービスの多様化が必要だ、ということになるのか。