幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『お金の流れが変わった』大前研一 PHP新書
大前研一の論が、じつに大雑把でいい加減なものかは、第四章で述べている原発の安全性の議論を読めばよくわかる。 だからといって、彼の言っていることすべてが信用に値しないかというとそれは違うわけで、そこいらへんのみきわめを読む側がきちんとできるかどうかで、大前研一にだまされたと泣き言を言うことになるのか、あるいは彼の言説が役に立ったということになるのかが決まるんだろうな。 で、タイトルの「お金の流れが変わった」という点、従来のマクロ経済政策がグローバル社会では意味を成さないという指摘は正しいな。 そうであれば、(わずかながらの)金融資産をどのように保有すべきか、、、。