幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本


『女王様挫折記』Mmc 暗黒通信団
  だいぶ昔にSM倶楽部の女王様役にスカウトされて、しかし5回ほどの実践で、自分は女王様にはなれないと自覚した人の経験談。なるほど、難しいんだろうなと思う。
『どくろく』臨時増刊号「一人震災不安定日記」 武蔵野ヘルスセンター
  自ら危険廚を自認している女性の3/11から4/30までの公開日記。 そういう人(危険廚)の考え方、というか見方というかが多少はわかるな。 知らないものへの恐怖心が根底にあって、また集める情報がどうも偏ってるなんじゃないか? しかし、雨とかが危険なのはまったくそのとおりだし、避けたほうが良いことがたくさんあるのは確かだ。 逆に「安全廚」というか、あの直後に政府・東電の発表を信じて、危機の可能性を想定しながらいろいろと警告する発言にケチをつけていた(デマだ、とか)人たちのメンタリティというのも知りたいものだ。
中国嫁日記井上純一 エンターブレイン
  オノロケ、といえばオノロケですが、面白い。
遭難フリーター岩淵弘樹 幻冬舎アウトロー文庫
  著者が自覚しているとおり、本筋は、自分探しの物語だ。 日雇い派遣労働者としてしか働く機会がないのかもしれないドンくさいおじさんたちと、彼らを侮蔑的に見つつ、そう見ている自分に嫌気する著者の姿になんとなく共感する。