幽栖録

極私的備忘録

 「アナーキズム」「ナショナリズム」浅羽道明、ちくま新書

どちらも“名著でたどる日本思想入門”と銘打ってある。シリーズで何冊か出すつもりのようだ。
ナショナリズムというのは、結局(遠い将来)現在の郷土愛程度のものになってゆくだろう。「アナキズムは気質である」(竹中労)というよりも、むしろアナーキズムは生き方あるいは生きる姿勢そのものではないか、と言いたい気がする。ナショナリズムは僕にとって今僕の中に在る程度以上に必要な思想ではないが、アナーキズムは今以上に強く意識したい思想である、と言えるかな。