幽栖録

極私的備忘録

その後、読んだ本

『さらば、GG資本主義』藤野英人 光文社新書

結局、自分の金を預けるのに誰を信じるかということになるのだが、藤野英人澤上篤人かな、私は。

・参考 <https://www.fsa.go.jp/common/conference/danwa/20170407/01.pdf  >

・日本の個人金融資産1700兆円のうち、人口としては2割のシニア層が国民の金融資産の8割くらいを保有している(中略)。既存の業界は---この2割のシニアを顧客にして(いる)

・日本の全企業における中小企業の割合は99.7%、約3400万人が働き、日本の全雇用の7割にあたる。実際に多くの雇用を生み、リアルな人々の生活に関わり「働く場」になっているのは中小企業。

・(よく聞く日本批判として)「fbを立ち上げたザッカーバーグのようなインパクトのある起業家が出てこない」というものがあるが、1兆円規模の会社を作る起業家が1人いるより、100億円規模の会社を作る起業家が100人いる方が良い。

・「あなたの時間があと100年あるとしたら?」「あと10年だとしたら?」「あと1年?」「あと1日?」 大きな夢から、しかし残された時間が短くなればなるほど、支店は身近なところに移ってゆく。そして「あと1日」と言われたときほとんどの人が選ぶのは「家族との時間」だ。

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・平成生まれが大学を卒業して社会に出始めたの2008年のリーマンショックより後のこと。つまり、社会人として彼らが社会に出てからは日本経済は基本的に右肩上がりだった。彼らの見てきた世界は「そこまで悲惨ではない」(これはなるほどという感じである)

・Hさんは過去の自慢話のようなことを一切口にしないかわりに、いつも今、何にワクワクしているのか、これから何をしていきたいのかをお話してくださる。(=昔の話(昔はどうだったこうだった)をしても意味はない。今、何に興味を持っているのか、これから何をやろうとしているのかだ)