幽栖録

極私的備忘録

 宝塚歌劇 月組公演 『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲ロンド』 東京宝塚劇場

ザ・ミュージカル 『グランドホテル』
脚本/ルーサー・ディヴィス  作曲・作詞/ロバート・ライト、ジョージ・フォレスト 追加作曲・作詞/モーリー・イェストン
オリジナル演出・振付、特別監修/トミー・チューン
演出/岡田 敬二、生田 大和 翻訳/小田島 雄志
1928年のベルリンを舞台に、高級ホテルを訪れた人々が一日半のうちに繰り広げる様々な人生模様を描いたミュージカル『グランドホテル』。1989年トミー・チューン氏演出・振付によりブロードウェイで幕を開けたこの作品は、圧倒的な評価を得てトニー賞を5部門で受賞、その後ロンドンやベルリンでも上演されました。宝塚歌劇では1993年、涼風真世を中心とした月組がトミー・チューン氏を演出・振付に迎え、宝塚バージョンとして上演し、大好評を博しました。
長年の功績を称えられ、2015年の第69回トニー賞において特別功労賞を受賞したトミー・チューン氏を特別監修に迎え、2017年の幕開け、月組トップスター・珠城りょうの宝塚大劇場お披露目公演として、『グランドホテル』が宝塚歌劇の舞台に蘇ります。
主な配役
フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵(グランドホテルに長期滞在する貴族、多額の借金を抱えている):珠城りょう
エリザヴェッタ・グルーシンスカヤ(ロシア出身の伝説的なバレリーナ 5度目の引退公演をベルリンで行うためにグランドホテルに滞在している):愛希れいか
オットー・クリンゲライン(プライジングの会社の元簿記係、重病を患い余命をグランドホテルで過ごしたいと願う):美弥るりか
フリーダ・フラム[フラムシェン](映画スターになることを夢見るフリーのタイピスト):海乃美月
ラファエラ・オッタニオ(グルーシンスカヤの忠実な付人):朝美 絢
エリック・リトナウアー(フロント係):暁 千星
オッテルンシュラーグ(グランドホテルを定宿としている医師):夏美よう
ヘルマン・プライジング(アメリカの実業家 オットーの元上司):華形ひかる
高級ホテルを訪れる人々の、様々な人生模様を描くこのミュージカル。今回は、宝塚歌劇の初演には無かった場面も追加し、装いも新たにお届けします。
2017年公演の人物相関図 

モン・パリ誕生90周年 レヴューロマン 『カルーセル輪舞曲(ロンド)』
作・演出/稲葉 太地
日本初のレヴュー『モン・パリ』誕生から90周年を記念して、優美な華やかさの中に迫力あるダンス場面を織り交ぜて繰り広げるレヴューロマン。地球全体を軸にして回る回転木馬(カルーセル)に命が宿り、まるで輪舞曲(ロンド)を踊るように世界中どこまでも果てしなく駆け出して行く様をイメージ。日本を出発しパリに着くまでを描いた『モン・パリ』に対し、パリから出発して宝塚を目指す世界巡りの形式で、バラエティ豊かな数々の場面をお届け致します。珠城りょうを中心とした、フレッシュでパワフルな新生月組の魅力満載のレヴュー作品です。