幽栖録

極私的備忘録

 もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20′s Paris  日本興亜美術館


「本展覧会は、印象主義や新印象主義といった前世紀のスタイルを受け継ぎながら、親しみやすく甘美な作品を描いたカリエール、アマン=ジャン、ル・シダネルら、20世紀初頭のパリで活躍した芸術家たちの作品をご紹介する展覧会です。
彼らはフォーヴィスムキュビスム等の前衛的な芸術運動に加わらなかったため、モダニズムを主体とする美術史の視点からあまり取り上げられることがありませんでした。
しかし見たままに描きながらも自然や事物に潜む詩情を表現した彼らの作品は、商業的にも批評的にも成功を得、20世紀初頭におけるフランス美術界の一端を担いました。
本展覧会では、こうした芸術家たちが所属していた「画家彫刻家新協会(*)」のメンバーから、約20名の作家による作品約80点を展示し、20世紀幕開けのパリへ皆様をご案内いたします。
画家彫刻家新協会(La Societe Nouvelle des Peintres et Sculpteurs):若い芸術家たちの作品を発表する目的で結成されたグループ。おもにサロン出身の芸術家たちで構成され、1900年から1922年まで、パリのジョルジュ・プティ画廊で毎春展覧会を開催しました。」