幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『痴呆老人は何を見ているか』大井玄 新潮新書
彼らには彼らの世界がある。なぜ彼らの世界に入り込んでしまうのかといえば、ストレス、不安、恐怖からくる逃避、ということになるのか。
『1995年』速水健朗 ちくま新書
う〜ん、まあ1970年代前半生まれの人たちにとってはそれなりに感慨のある内容か。たしかにいろいろなことが始まった時代ではあった。また転換点でもあったことは確かだ。
『ゴミ情報の海から宝石を見つけ出す これからのソーシャルメディア航海術』津田大介 PHPビジネス新書
こういう類の本はもう読む必要ないかな。
血盟団事件中島岳志 文芸春秋
確かに当時と現在の相似性はある。しかし、当時は学校教育=小学校から「天皇は神である」と教えこまれていたという状況が大きく影響を及ぼしていたとは言えそうだ。煩悶からということで言えば、やはりオウムを思い出す。現実問題としてどうだろうか。第二の麻原が現れる可能性は否定できない。もう一つ別のテロルの理論が生まれる可能性はあるのだろうか?
『だから日本はずれている』古市憲寿 新潮新書
「古市さんの主張は一貫していて、結局言いたいのは、社会は急に変えられるものではないから、何かに過度に期待するのではなく、自分の身の周りを良くしていくことで少しずつ社会が変わっていくのだということかと思います。」その通りなんだけれど、それで手遅れにならないか?というところが問題なわけで、、、。最終章の「このままでは『2014年の日本』はこうなる」を読むと、著者自身もどうもそれだけではまずいのかな、とか思ってるんじゃないか?とすれば、あなた(著者)は何をやるんですか?あるいは何をやればよいと思ってるんですか?と思うわけだ。「おじさん」を揶揄してるだけなら「おまえも同類だろ」と「おじさん」に言われるだけだ。