幽栖録

極私的備忘録

 その後、読んだ本

『希望難民ご一行様』古市憲寿本田由紀 光文社新書
著者(古市)のいっていることはありだな。いかにも良いとこのお坊ちゃんで、特に大きな不自由も無くのびのび育ったのかな、という印象。本田由紀の反論は、まあ真面目な人だな、という印象。東南アジアの人たちでも出来る仕事ならば、年収2〜300万なんじゃないかな、これからも。
『文明崩壊 (下)』ジャレド・ダイアモンド 草思社文庫
環境問題が大きな要因となるのは間違いない。30年で、ある程度の結論=方向性は見えてくるか?見たいものだが。
『平常心のレッスン』小池龍之介 朝日新書
小池龍之介という人は大変聡明な人である、というのが私の印象。
『日本の七大思想家』小浜逸郎 幻冬舎新書
著者の趣味で選んだ7人かな。じゃ、お前は誰を選ぶ、と言われたら困るけど。小林秀雄とか大森荘蔵って仏教哲学の影響があるのでは、とちょっと思った。
『日本の転機』ロナルド・ドーア ちくま新書
これは面白い。著者は現実的なのか、夢想家なのか。現実的、と言うべきなんだろうな。イスラエルのイラン攻撃をかなり蓋然性の高いものとして考えている。抑止力としての核の有効性=お互いに持っている限りどちらも使えない兵器。中国の経済力は確かに増大してい行くだろうが、現在の国家体制があと30年持つのか?という疑問はある。日本が米国の属国としてあり続けることが、日本の将来を守ることに繋がるのか?親米マスコミ、政治家、官僚が行っている事は、要するに、中国に馬鹿にされないためにはそれが必要だ、ということなんだが、それってちょっと哀しくないか。