幽栖録

極私的備忘録

 「不思議惑星 キン・ザ・ザ」 「ひなげし」 早稲田松竹

「キンザザ」これは不思議な映画だった。制作年代を考えると、あきらかに当時のソ連体制への風刺を含んでいるのだろうが、それをあれこれ考えるのは野暮だな。素直に面白がるのが良いな。主人公が、非常に真面目で律儀なヤツなんだな。一緒に旅をするバイオリン弾き(といって、弾けるわけではない)がとぼけたヤツでこれも良い。
「ひなげし」食事を乱雑に扱ったり、鋏で切り刻んだりするのは、破壊願望の現われで、で、それは何らかの抑圧(抑鬱)感によってもたらされるのだろう、というのが僕の考えだが、、、。 そういう破壊願望に共感する年代は当の昔に過ぎてしまったなあ。