幽栖録

極私的備忘録

その後、読んだ本

ロッキード』真山 仁 文藝春秋

なるほど。先に読んだ『ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス』とはまた違った切り口で面白かった。『、、疑獄』の方が、そもそも米国から提供された資料が全体の一部に過ぎない(米国側=キッシンジャーの思惑によってえらばれた資料)というところから出発しているのに対し、こちらは、そもそも角栄が訴えられた罪状で有罪となるのか?という点から始まる。当時のいわゆる「金権政治」に対する国民の反発、(それを受けた?)マスコミ、検察の(角栄の逮捕ありきという)姿勢など。角栄がある種の生贄であったということ。