幽栖録

極私的備忘録

昨日読んだ本

辻政信の真実 失踪60年--伝説の作戦参謀の謎を追う前田啓介 小学館新書

「おわりに」で著者の言う通り「あえて褒めもせず、けなしもしない。辻に会った人の証言になるべく忠実に、そして資料をもとに淡々と辻を書ききったことこそ、本書を刊行した意義」である。

戦後に生まれていればモーレツサラリーマンとして高度成長期を駆け抜け、一時期企業のトップに立ちながら、あまりにワンマンすぎて結局失脚、というタイプか?

それなりの理論と考察に基づいた作戦を立案しながら、彼我の戦力の違いには根性論(大和魂)で立ち向かうという、まぁ今でも日本人てそういうところあるかな。