一、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
車引(くるまびき)
梅王丸 坂東巳之助
桜丸 中村壱太郎(かずたろう)
杉王丸 市川男寅(おとら)
藤原時平 市川猿之助
松王丸 尾上松緑
歌舞伎人より
「歌舞伎の様式美を凝縮したひと幕
三つ子の兄弟、松王丸、梅王丸、桜丸は、それぞれ藤原時平、菅丞相、斎世親王に奉公しています。主人たちの対立により、今は敵味方となった三人。ある日、梅王丸と桜丸は主人の無念を晴らそうと、敵である時平が乗る牛車の行く手を阻みます。それを止めに入ったのが松王丸。三人が争う内に牛車より現れたのは…。
歌舞伎三大名作『菅原伝授手習鑑』の三段目にあたる本作は、多彩な役柄がそろい、目にも華やかな歌舞伎の様式美を堪能できる作品です。豪快な荒事の魅力をお楽しみください。」
こちら参考
<https://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/e253defe336976b58fd6931978390ac3>
岡 鬼太郎 作
市川猿翁 補綴
二、澤瀉十種の内 猪八戒(ちょはっかい)
童女一秤金実は猪八戒 市川猿之助
孫悟空 尾上右近
沙悟浄 市川青虎(せいこ。弘太郎)
村長張寿函 市川寿猿
女怪緑少娥 市川笑三郎(えみさぶろう)
女怪紅少娥 市川笑也(えみや)
霊感大王実は通天河の妖魔 市川猿弥
※「澤瀉屋」の「瀉」のつくりは、正しくは“わかんむり”です
歌舞伎人より
「澤瀉屋ゆかりの舞踊劇、久々の登場
通天河のほとりに祀られた魔神・霊感大王は、毎年村から生贄を献上させ、人々を困らせていました。三蔵法師一行は、猪八戒に女の童の姿をさせ生贄の身代わりとし、大王を退治することに。しかし八戒は大王を待つうちに酒を飲み酔っぱらってしまいます。そこへ恐ろしい形相の霊感大王が現れ…。
人気作「西遊記」を題材に、初代市川猿翁が大正15(1926)年に初演した舞踊劇。コミカルでどこかとぼけた様子の振りを見せる猪八戒や、個性豊かな登場人物による、激しくスピーディーな立廻りも眼目です。歌舞伎座の本興行では初演以来、実に95年ぶりの上演となる澤瀉屋ゆかりの演目にご期待ください。」