幽栖録

極私的備忘録

六月大歌舞伎 第三部 歌舞伎座

銘作左小刀
一、京人形(きょうにんぎょう)
左甚五郎     白鸚
京人形の精    染五郎
奴照平      廣太郎
井筒姫      玉太郎
栗山大蔵     錦吾
女房おとく    高麗蔵

人形の動きと後半の大工道具を使った立ち廻り。どうやらここを魅せるために他のストーリーは省略して演じられることが多いということである。なるほど。

染五郎はなかなか上手かったね。


日蓮聖人降誕八百年記念
横内謙介 構成・脚本・演出
市川猿之助 演出
二、日蓮(にちれん)
─愛を知る鬼(ひと)─
蓮長後に日蓮  猿之助
成弁後に日昭  隼人
善日丸     市川右近
麒麟坊     弘太郎
道善房     寿猿
賤女おどろ   笑三郎
日蓮母梅菊   笑也
阿修羅天    猿弥
伝教大師最澄  門之助
物語としては猿之助と隼人を見せるための物語かな。(一カ月ほど前に小説を読んでいたこともあり)もうちょっと波乱万丈の展開を期待したが、まあ1時間ちょっとでは無理か。猿之助の志(こころざし)は伝わった。
今回は、3階西の席。弁当も食べられないし、時間も短いので3階席で良いかと思ったが東はもう空いていなかった。