幽栖録

極私的備忘録

その後、読んだ本

フレドリック・ブラウンSF短編全集2 すべての善きベムが』フレドリック・ブラウン 東京創元社

 

『チョンキンマンションのボスは知っている』小川さやか 春秋社

最後近くの著者の体験エピソードが面白い。半年以上の(一年近く?)の滞在のために、細かく予算を立て、それぞれのキャッシュを封筒に小分けしていた著者が、現地タンザニア人からあれこれたかられるのに嫌気して、今持っているカネはこれだけだ!これを全部あなたたちに分けて渡すから、あと5カ月間の私のタンザニア滞在生活の面倒は見てくれ!と宣言して実行したという話(とっときの100ドルはブラジャーの間にしまっていたのだが)。その後、五カ月間「多くの仲間たちに奢られ、助けられ、贈与される日々は幸せであり、降りかかる問題をお金を使わずに解決すべく頭を使う日々はスリリングでもあった。」

「ついでに」助け合うというのは良いな。