幽栖録

極私的備忘録

 『そして父になる』 

監督:是枝裕和
出演:福山雅治リリー・フランキー
「上映後、約10分間のスタンディングオベーション」というのは何に感動したのだろうか? まあ、私も涙したのだが。 是枝監督、いつものとおり(といっても『誰も知らない』『奇跡』しか観てませんが)、どうでもよくない(結構大変な)話を実に淡々と、そして実に子供をうまく使いながら描く。そしていつものとおり"彼ら(子供たち)の未来は?"と思わせながら終わる。 ひとつのストーリーは、文字通り、福山が「そして父になる」物語。そしてもうひとつは、やはり「家族」なんだろうな。「スタンディングオベーション」というはどの辺の世代の人たちだったんだろうか。『東京物語』を二十歳のころに見たときは号泣?した。その後、何回か見たけどいずれも一滴の涙も出なかったな。